タイミング療法という不妊治療もある通り、妊娠はタイミングの産物と言っても過言ではないほど、それが重要なポイントになっています。
不妊治療では、肉体を中心に検査が行われますが、明確な原因がわからないことだってあります。
妊娠には、精神的な作用が深く関わっていることが否めません。
私の場合も、なかなか妊娠しないという焦りから、毎月生理が来るたびにがっかりと落ち込み、イライラを主人にぶつけていました。
そんな追い詰められた状況がストレスになっていることもあるんです。
妊婦さんに嫉妬心を抱いたり、身近な人が妊娠しても「おめでとう」の言葉がためらわれたり、協力的でない夫に怒りを覚えたり、不妊のときにはさまざまな心の葛藤があるものです。
問題なのは、「我が子に会いたい」「赤ちゃんが欲しい」という純粋な思いのはず。
しかし、妊娠を強く望んでいるうちに、私の中でもいろいろな思惑が頭をもたげました。
結婚後、長く子供を授からないことに、世間の目が気になり、出産していないことに引け目を感じた時期もありました。
他の親子が楽しそうに外出している姿を目にするたび、自分たち夫婦が酷くみじめに思えたものです。
でも、一つわかったことは、子供のいない長い時間を持ったことで夫婦の絆は確実に強まったということ。もちろん、数多くの夫婦げんかはしてきましたが、そのときにも夫から不妊の原因が私にあることを責められたりはしませんでした。
もしも逆の立場だったら私は夫を責めずにいられたかどうか、正直自信ありません。
そこで感じたのは、子供がいないから不幸であるとか増してや子供のあるなしで夫婦の優劣をつけることはおかしいということでした。
妊娠や出産は大きな喜びであることは確かですが、それだけが幸せの形とは限りません。
またお世話になった病院が丁寧な対応をしてくれたことも大きかったと思います。
夫の協力と、良い医師と病院にめぐり会えたおかげで、私も無事に妊娠、そして出産をすることができました。